y-ohgi’s poem

ポエムです。思いついたことそのまま

初めてのオーケストラ

初めてオーケストラというもの(原神シンフォニー)に行った。  
きっかけは原神内フレンドであるところのmさんに誘ってもらったことからだ。  


12月の部に行くつもりが外れてしまい、2月の部の見切れ席というものに2席確保してもらった。  
見切れ席というとアイドルのライブとかでカメラとかの機材の後ろなのかなー?ぐらいに思って当日を楽しみにしていた。なお当方はアイドルなどの経験がない。
初めてのオーケストラということで緊張はしているものの、「まあ、ゲームのオーケストラ」だし気構えることもないかと当日を待つことに。

 

たまたまこのオーケストラの前日に、オーケストラでバイオリンを弾いているおじさんと夜ご飯を食べる機会があったのでオーケストラの所作を伺ったところ、  
「クラブと同じででかい音で良い音楽を楽しむんだ」  
とのこと。なるほどねと、アニソンクラブには行く自分は反射的にとっとこハムタローの「オレもー!」を想像するなどしていた。  

 

当日。寝坊をした。  
mさんには謝りとりあえずチケットを貰えることに?意味がわからなかったのですが今時はイープラスというアプリでチケットの譲渡ができるらしい。DX を感じた(チケット代は当選時にPayPay で支払い済み)。  
18分遅れで演奏中に入り込み。すいません。  
横のmさんに1礼しステージを見ると指揮者と数々の楽器に演奏者の方々。そしてその上にステージと同程度のスクリーンに映るゲームシーン。  


見切れ席と聞いていたものの何も見切れていない。ただ、3階から見るためステージから遠いだけだったがスクリーンがゲームシーン・演奏者、それぞれを映すため臨場感の塊である。遠目に見える(と言っても体感駅のホームの先と先ぐらいの距離なので全然見える)指揮者の躍動感。ここにオーケストラを見にきたんだという実感を座った瞬間から感じる。  

デカい音で良い曲を聴くというのはこのことなのか。  
さすがにクラブと違い拍手の瞬間以外は観客は魅入ることしかアトラクションがないので正直アトラクティビティとしてUX が物足りないという気持ちが最初はあった。  

さらに正直に言うと楽器の音をスピーカーから流しているので「高級Spotifyかな」などと失礼にも思っていた。  
曲の始まりに「おぉ…」みたいな声すら聞こえなかったのでオーケストラはお上品だなーと。曲の終わりに拍手と共にちょっと会話が聞こえるかなといった程度。  
なるほどそういうものね、と所作を理解した(していない。)自分はその所作を真似てステージと曲を耳と眼と体で感じることに決めた。  
この時点で自分はバイオリンおじさんの言うことはいつも通り話半分で聞くのが良いことを理解した。聴く相手を間違えた。  
曲を感じる。拍手で応える。曲を感じる。拍手で応える。  
この一連の仕草にのっとり今までのゲームでの思い出を振り返り、本当にあっという間の時間だった。  サプライズなのか一般的なのか分からないのですが、オーケストラのこの会場でのアンコール仕草や指揮者の方のユーモア、最後まで楽しませてくれて最高のUX だった。

 

オーケストラとは良いものだ。

 

後にmさんに聞くと原神の日本をテーマにしたマップはこの楽団自ら演奏していたとはこと。  
本物を見て聴いたというのは感慨深いですね

 

今年は良い歳になるよ